埼玉県では、中央(上尾)・南(川口)・川越・所沢・熊谷・越谷・草加と7か所に児童相談所を設置しており、それぞれが担当エリアを分割することで細かなニーズにも柔軟に対応しています。現在、既存施設のリニューアルをおこないつつ、令和7年度には8か所目となる児童相談所を朝霞市内に設置予定。さらなる体制強化にも余念がありません。そんな埼玉県の児童相談所ですが、常に全国の“一歩先”を進み、独自性の高い取り組みに励んできた組織でもあります。一例を挙げると、虐待通告の受理後に児童の安全確認をおこなうまでの時間を定めた『48時間ルール』。実はこれ、1999年に埼玉県が制定し、その後全国へと広がっていったものなんです。近年では、養育者が抱える子育ての不安や親子関係に関する悩み、家族からの虐待に関わる児童の訴えなどをスマートフォンから相談できる無料相談窓口を開設しました。県庁の仕事、児童相談所の仕事と聞いて、「なかなか新しい試みをしづらいのでは?」と想像される方もいますが、それは大きな誤解。皆さんがイメージする以上に、先進的な組織です。かつては非行少年・少女の存在が大きな社会問題になったことがありました。しかし近年では「虐待相談」に関わる業務のウエイトが大きくなっています。そんな風に、児童相談所の役割は、時代と共に徐々に変化しています。当然“今のこどもが抱える問題”に正しく対応できるよう常に支援の内容をアップデートし、感度の高い人材を育成していく必要があるんです。そんな特別な仕事だからこそ、組織の運営体制は非常に重要。その点、「チャレンジングな風土」と「安定した基盤」を兼ね備えた埼玉県であれば、お約束事だけで終わらない「人に寄り添った福祉」を追求できるはずです。そして、将来的には、あなた自身が「埼玉県に欠かすことのできない存在」へと成長していってください。もちろん学校や警察をはじめとした様々な関係各所と連携しながら、地域社会を守る――その責任は決して小さくないですし、簡単なことではありません。しかし、大きな誇りを胸に取り組める仕事であることは、お約束いたします。RECRUITING BOOK2実は、全国の一歩先を進むのが、埼玉の児童相談所です「今のこども」に寄り添い、社会に欠かせない「支援」に挑む創ろう、埼玉県の未来。
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