仕事内容を知る

心理職 職員採⽤上級試験/
経験者職員採⽤試験 

心理職(職員採用上級試験)は21~29歳までの方、
心理職(経験者職員採用試験)は昭和38年4月2日以降に生まれた方(60歳未満)が対象です。※

※令和5年4⽉1⽇現在

本庁の各課、各児童相談所、総合リハビリテーションセンター等に所属し、心理判定や、支援プログラムの作成などに取り組みます。

心理職とは?

担当する業務

心理学という学問をベースに置いた「心理判定」をおこなう他、心理療法や支援プログラム作成に関わり、必要な「支援」をおこなっていきます。エビデンスに基づく判断が最も重要ではありますが、マニュアルだけに捉われた業務ではなく、児童の置かれた状況を踏まえた柔軟な対応も大切。対象者のリアクションをしっかりつかむことが業務のポイントです。

勤務場所などの説明

県内に7か所設置された児童相談所、上尾市内に設置された身体及び知的障害者更生相談所である「総合リハビリテーションセンター」、または本庁勤務となります。これらの中から、適性はもちろん居住地も考慮のうえで、勤務先が決定されます。

具体的な
仕事内容

児童相談所

  • 主に知的障害のある児童(18歳未満)への療育手帳交付における検査、虐待を受けた児童との面談、里子などの心理判定を実行する他、児童福祉司と協力して、児童の"これから"を考える「心理相談担当」
  • 児童養護施設に入所している児童などが家庭に戻るにあたり、面会から引き取りまでの『家族支援プログラム』を親子と話し合って作成し、段階的な家庭復帰を支援する「家族・自立支援担当」

このいずれかを受け持ちます。どの役割も専門的な心理学の見地からの判断が求められる仕事です。

総合リハビリテーションセンター

知的障害者(18歳未満)への療育手帳交付における知能検査や手帳交付などをおこないます。

先輩職員の声

Close

しっかり新人を育てる組織で、業務を学べます!

心理職、南児童相談所勤務、担当部長 
浜岸 洋子

大学で心理学を専攻し、学びを活かせる環境を探す中、こども達とも触れ合える仕事としてこの職業を選びました。キャリアの大半は児童相談所の児童心理司で、今はグループリーダーという立場から組織マネジメントにも携わっています。
長く働いていて実感するのは、常に自問自答が求められる仕事であるということ。決して自己満足の対応に終始してはいけませんし、「本当にこどものためなのか?」は常に考え、使命感だけで先走らない事を私自身しっかり意識すると共に、メンバーにも伝えています。正しさを絶対視してはいけない、というのは働き始めて気づいたことですね。人材育成という点では、入庁後は体系立った研修が用意されていますし、組織全体として"新しい人を育てる"意識が強いと思います。
組織内には、心理職の他にもケースワーカーをはじめ様々な役割の職員がいますが、お互いコミュニケーションを大事にしています。育児や介護にあたっていると急な予定変更を強いられる場面もありますが、互いにフォローし合える職場環境であると感じています。


※内容は令和4年時点のもの

Close

工夫を凝らした触れ合いで信頼を築き、児童の心を軽くする。

心理職、中央児童相談所勤務 
福田 まゆ子(採用13年目)

不登校などの社会問題を目にすることで、子供の頃から漠然と、"心のケア"をできる仕事に就けたらと考えていたんです。学校で心理学を学び、中央児童相談所での非常勤勤務を経て、正規職員として入庁。中央児童相談所などで心理相談を担当しています。
業務に臨むうえで大切にしているのは、「私たちは頼れる大人だよ、怖くないよ」と児童に伝えること。児童は大人に安心感を持てないケースが大半ですし、マニュアル通りに対応したからといって、こちらの話を聞いてくれるとは限りません。工夫を凝らし、極力負荷をかけない検査や面談を意識しています。そんな取り組みを通じ、少しずつ児童たちが私たちを頼ってくれたり、ポジティブな変化を見せてくれると、喜びを感じますね。
職場の同僚も皆、温かみのある方ばかりですし、辛いことも共有し、ストレスを分け合える存在。研修も充実していますし、しっかりキャリアを重ねていける環境だと思います。そのうえで、この仕事を先に志した先輩としてアドバイスするなら、人間性が問われる福祉の仕事だけに、常識や社会性を大切にして欲しいということ。気分転換の方法や趣味を見つけ、日々の生活を充実させることも大事だと思いますよ!


※内容は令和3年時点のもの

Close

思い込みにとらわれず、想像力を働かせることが大切です。

心理職 越谷児童相談所勤務 
髙橋 実莉(採用3年目)

■心理職として働こうと考えたきっかけは?
大学で心理学を専攻していました。多くの同級生は一般企業に就職していたのですが、「学んだことを生かせる環境に身を置きたい」と考え、就職先を探すことにしました。埼玉県庁の児童相談所などで、学問をベースに置いた心理判定や支援プログラムを策定する仕事があることを知り、「ここであれば専門性を発揮できる」と感じ、入庁を目指しました。


■入庁し、こども達と接してみていかがでしたか?
想定はしていましたが、こども達が"千差万別"であることを改めて実感しました。準備はしっかり行いますが、それが「○歳だからこれくらいの知識や感受性だろう」という先入観につながらないよう注意しています。一人ひとり、どんな触れ合い方が正解なのかを探る日々です。一人の人間として、広い視野を持っていることが強みになるのだと実感します。


■ちなみに入庁前、やっておくと良いことは?
私の場合は、「もっといろいろな社会を知っておけば...」と感じる局面が数多くありました。たとえば、いろいろなジャンルのアルバイトをしたり、さまざまな経歴や職業の方にお会いしたり、視野を広げる努力は活かされる職場であると思います。多くの経験を糧にしつつも、凝り固まるのではなく想像力を豊かにできる方ほど、この仕事に向いているのではないかと思います。



※内容は令和5年時点のもの

SCHEDULE

1日のスケジュール(児童相談所勤務)

8:30

出勤

メールチェックやその⽇の予定確認、資料整理などをおこないます。

10:00

児童の心理判定

児童の体調や心理状態も踏まえ、一時間程度の検査を実施します。

12:00

お昼休憩

その日の検査予定に合わせて、時間は前後。柔軟に対応します。

13:00

療育手帳交付の検査

児童の検査をおこない、保護者の方からもお話を伺います。

16:00

記録作成や電話応対

報告書類を作成する他、児童相談所への問合せは所員全体で対応します。

17:15

退勤

育児勤務で周囲のサポートもあるため、残業はほとんどありません。